ステンレス薄板のTIG溶接/パルス使い分け

query_builder 2021/10/11
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ステンレスの溶接といえば、TIG溶接がよく使われています。これは、TIG溶接だと溶接中の溶融金属をArガスで保護しながら溶接していくので、溶接部の酸化を防ぐことができるからです。

あれ?鉄は?と思った方もいるかとは思いますが(私も理解するのにだいぶ時間がかかりました)、そこが鉄とステンレスの大きな違いとなります。


少しだけ説明すると、それぞれの鋼材には溶融点(材料が溶ける温度)あって、材料の特性によってその温度が変わってきます。

では溶けたらどこまでも溶けていいかというと、そういうわけにはいかず限度というものがあります。この限度を超えてしまうと材料の性質や性能は損なわれてしまいます。


その限界の温度がステンレスは溶融点に近いため溶接の方法や、溶接に使用するガスも違ってきます。特にステンレスの薄板になると気を抜いてしまうと、穴が空いてしまいますので注意が必要です。


ステンレスの薄板の溶接時には、通常のTIG溶接とは違いパルス(高周波)を使い材料に熱が加わらないように溶接を行います。

最近では、パルス機能を使って溶接することの有効性が科学的にわかってきているようで、溶接の講習などでは講師の方よりお話があるくらいです。


ちなみにステンレスの薄板の溶接でパルス溶接の写真がこちらになりますが

IMG_1345

これは、溶接直後の状態です。ステンレスの溶接で溶接条件があっている場合はこのようにキラキラとした状態になります。また最近では、YouTubeなどの動画サイトでも簡単に見ることができますね。


ちょっと前は、溶接を行なっている手元なんて見せてはもらえなかったのですが、今は違いますね。その技術を覚えたい人は、動画を見て練習するでしょうし、なんせ無料ですしね。また動画を見て溶接に興味を持ってもらうこともあるかもしれないし、その技術が結果的に社会貢献に繋がることにもなりますね。


TIGのパルス溶接はなかなか調整が難しいのですが(経験が元になる事と、まだそんなに使い慣れた方が少ないので)動画などによって覚えてくれる人も増えたら良いですね。今は、どこにいてもそういった動画サイトや、他のデジタルツールによって人とのつながりを持つことができるので、使わない手はないですね。


さてと、またまた長くなりましたが(作文は相変わらず下手でごめんなさい....)最後まで読んでいただきありがとうございました。


感謝を込めて


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